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リーディングに役立つタロット解説|ソード(SWORDS)02「決断前の葛藤」

  • 執筆者の写真: 神貴
    神貴
  • 5月11日
  • 読了時間: 5分

更新日:6 日前

ソード(SWORDS)02
ソード(SWORDS)02

リーディングに役立つタロット解説

監修:七水(しちすい/占術研究家・占い師


小アルカナの「ソード(SWORDS)02」のカードは、ソードは、選択やジレンマ、心の葛藤を象徴するカードです。このカードは、多くの場合、決断すべき重要な局面に直面していることを示しますが、感情を抑えすぎているために決断を先延ばしにしている状態も表しています。また、理性と感情、もしくは二つの相反する考えの間で揺れ動く姿を反映し、現実から目を背けている状況にあることも示唆します。対立や対話の必要性を示しつつ、冷静さを保つ重要性も暗示します。意思決定において内面の調和とバランスが求められるタイミングであることを示しており、状況を客観的に見る努力が必要とされるでしょう。


1. ソード(SWORDS)02のイラストの意味と象徴性

ソード2のカードには、目隠しをした女性が海辺に座り、両手で交差するように2本の剣を持っている姿が描かれています。このイラストは「見たくない現実」「判断の先送り」「内面の葛藤」を象徴しています。目隠しは現実や感情から目を背けている状態を示し、冷静さを保ちつつも真実を見ようとしないことを暗示します。交差する剣は、意見や感情の衝突、選択の難しさを示し、理性と感情の間で揺れる心理状態を象徴します。背後に広がる海は潜在意識や感情の深さを表し、穏やかに見えても内には波立つ想いがあることを示唆します。月は直感と感情の高まりを表し、状況を見極めるには内なる声を聴く必要があると教えてくれます。


  • 目隠し:現実を見ない姿勢、心の迷い、判断の困難さ

  • 交差した2本の剣:対立する思考、選択の必要性、決断の回避

  • 海(背景):感情の深さ、無意識の影響、見えない不安

  • :直感、感情の高まり、隠された真実

  • ベンチに座る女性:受動的な姿勢、冷静さと静けさ、現状維持


2. カードの番号と意味

「2」という数字は、タロットにおいては「バランス」「二元性」「選択」「調和」などを象徴する数です。ソード2においては、思考や意思決定という意味合いにおいて、相反する要素の間で揺れ動く状態を指し示します。例えば、理性と感情、あるいは対話と沈黙、行動と静止といった対立する二つのエネルギーの間でバランスを取ろうとする姿勢が描かれます。数字の「2」はまた、決断を下す前の「静けさ」「待機状態」も象徴しており、まさにソード2のカードに描かれる「思考を内に秘めた葛藤」と一致します。完全に一つの方向へ進む前に、選択肢を見極め、内なる調和を取り戻すための時間を表しています。


3. ソード(SWORDS)02の象徴的な役割

ソード2のカードが果たす象徴的な役割は、「内なる対話の促進」と「決断の準備」です。このカードは、心の中に存在する相反する意見や感情、あるいは現実と理想のギャップに向き合うよう促す役割を担っています。見えないものを見極め、静けさの中で思考を整理する時間が必要であることを伝え、無理に答えを出すことよりも、冷静に状況を俯瞰することの重要性を強調しています。また、感情に流されず、論理的に選択肢を分析する力を象徴しており、「一時停止する勇気」を持つことの大切さも示唆します。つまりソード2は、混乱の中に秩序を見出すためのプロセスの一部であり、決断に至るまでの静的な均衡を象徴しているのです。


4. 歴史的背景

ソード2のカードは、タロットの歴史の中で「選択の必要性」「二極のバランス」を描く象徴的存在として位置づけられてきました。中世ヨーロッパの貴族社会では、剣はしばしば名誉や判断を表すものであり、2本の剣が交差する構図は、対立や調停、あるいは冷戦状態のような意味合いをもって解釈されていました。ライダー・ウェイト版では、アーサー・E・ウェイトがこのカードに「選択の前の静寂と内省」という解釈を込めて描き、目隠しや海、月といった象徴を通じて「内面的な葛藤と理性の静けさ」を表しました。この視覚的・精神的なメッセージ性により、ソード2は長らく「冷静な判断力」や「感情との隔たり」を象徴するカードとして認識されています。


5. リーディングに役立つタロット解説

占いでソード2のカードが現れた場合、それは「選択を迫られているが、決断を避けている状態」を表しています。質問者は状況に対する判断を保留している可能性が高く、何らかの感情的、あるいは精神的なブロックにより動けなくなっていることを示唆します。また、相反する意見や利害の板挟みに遭っている状況でもよく出現します。恋愛においては心を閉ざしている状態、仕事面では方向性に迷っている局面などが挙げられます。このカードが示すのは「決めるな」ではなく、「今は準備期間である」というメッセージです。つまり、今は冷静に状況を見極めることが求められており、感情を切り離して物事を捉える姿勢が重要であると占いは伝えています。


正位置の場合:

  1. 決断前の静寂

  2. 理性的な判断

  3. 冷静な距離感

  4. 内なる葛藤

  5. 状況の観察


逆位置の場合:

  1. 判断の迷い

  2. 現実逃避傾向

  3. 感情の暴走

  4. 対話の欠如

  5. 誤った選択


ソード(SWORDS)02

大アルカナ(Major Arcana


小アルカナ(Mminor Arcana

ワンド

ペンタクル

ソード

カップ


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