リーディングに役立つタロット解説|ペンタクル(PENTACLES)03「協力による成果」
- 神貴

- 4月14日
- 読了時間: 4分
更新日:6月17日

リーディングに役立つタロット解説
監修:七水(しちすい)/占術研究家・占い師
小アルカナの「ペンタクル(PENTACLES)03」のカードは、協力、熟練、チームワークを象徴するカードです。職人が建築士や修道士と共に協力して大聖堂を建設する場面が描かれ、知識、スキル、計画の調和が成功をもたらすことを示唆します。個人の才能だけでなく、他者と協力することの重要性が強調されます。また、学習や成長の過程での実践的な経験の価値を示し、仕事やプロジェクトにおける進展を示すことが多いです。努力が実を結ぶことや、共同作業の喜びを感じることができる状況を表します。
1. ペンタクル(PENTACLES)03のイラストの意味と象徴性
ペンタクル3には、建築中の大聖堂と3人の人物が描かれています。中央には職人がおり、彼は工具を手にしています。これは専門技術や勤勉さを象徴しています。向かって左には建築士がおり、設計図を持っており、計画と指導の重要性を示しています。右には修道士がいて、精神性やビジョンを意味します。天井の3つのペンタクルは、調和と成長の象徴であり、チームワークによる成果を強調しています。これらの要素が合わさることで、計画を現実にする力が生まれることを示しています。
職人:努力、技能、実践的な知識
建築士:計画、設計、戦略的思考
修道士:精神性、ビジョン、指導
大聖堂:大きな目標、共同作業、成果
設計図:計画性、指導の必要性
3つのペンタクル:成長、協力、成功
2. カードの番号と意味
数字の「3」は、創造性、成長、協力を象徴します。タロットにおいて「3」は、2つの要素が統合されて新たな何かが生まれる過程を示します。例えば、ペンタクル2がバランスや適応を意味するのに対し、ペンタクル3はその適応が成果として形になる段階を示します。3という数字はコミュニケーションや共同作業の象徴であり、学習の過程や成長を強調します。このため、ペンタクル3はチームワークや共創を通じて成功を築くことの重要性を伝えています。
3. ペンタクル(PENTACLES)の象徴的な役割
ペンタクル3の象徴的な役割は「協力と熟練の融合」です。個人の能力を高めるだけでなく、他者と協力しながらプロジェクトや目標を達成することが求められます。仕事や学習の場面において、適切なチームや指導者と関わることで成長できることを示唆します。スキルや知識を実践で活かすことの重要性を強調し、成功するためには計画と努力のバランスが必要であることを示しています。
4. 歴史的背景
タロットカードの起源は15世紀のイタリアであり、ペンタクル3の象徴は中世の職人ギルドに由来しています。中世ヨーロッパでは、建築は職人、設計者、宗教的指導者の協力によって行われており、このカードのイラストにもその影響が見られます。また、ルネサンス期には技術の向上と共同作業の重要性が強調されており、ペンタクル3はその概念を反映しています。歴史的には「熟練した労働」と「協働すること」の価値を示すカードとして位置づけられています。
5. リーディングに役立つタロット解説
占いでこのカードが出た場合、仕事やプロジェクトでの成功が見込めることを示します。他者と協力しながら目標に向かうことが大切であり、単独行動よりもチームワークがカギとなる場面を示唆します。また、学びの過程において実践的な経験が重要であることを意味し、新たなスキルを身につけるチャンスがあることを暗示しています。努力が報われ、計画が形になる段階を迎えていることを伝えています。
正位置の場合:
協力とチームワークが成功の鍵
実力が認められ、評価される
計画の進展と成果の実現
学習やスキル向上のチャンス
逆位置の場合:
協力不足やチーム内の対立
スキル不足による停滞
計画が不十分で成果が出にくい
他者の意見を受け入れない姿勢

大アルカナ(Major Arcana)
小アルカナ(Mminor Arcana)
ワンド
ペンタクル
ソード
カップ








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